古代史解説

考古学・魏志倭人伝

魏志倭人伝とは 阿波では、奈良盆地の初期王墓とされる「箸墓古墳」など巨大前方後円墳のルーツであると考えられる「西山谷2号墳」が、また箸墓古墳より古く奈良で最古級の古墳とされる「ホケノ山古墳」のルーツであると考えられる「萩原1号墓」、「萩原2号墓」が発見されました。 このように、2世紀末から3世紀前半の阿波の初期古墳には大和地域に成立する前方後円墳の起源要素が濃厚に見られます。朱の生産を背景に阿波では王権が出現し権威を示すための墓が形成されました。 西山谷2号墳(鳴門市大麻町大谷) 阿波と魏志倭人伝の考察 原稿作成中です。

古事記

古事記 私達は、記紀神話は太古の史的伝承を伝えようとしたもの(田中卓博士)であって、実在した王や英雄が次第に神格化され、やがて神話が形成されていったと考えています。これを裏付けるように、阿波では記紀の記録が神話や創作としてではなく、ほぼ実在した史実として連綿と立体的に組み立てられるのです。 天石門別八倉比売神社 国生み 皆さん、古事記の物語の初めに伊邪那岐命と伊邪那美命の二柱の神が我が国を構成する国々(十四島八か国)を生んでいく話し(国生み)があることはご存じでしょうか。この国生みの意義については、その順序や島の名義等が大和朝廷(天皇家)との関わりの深さや古さを表しているとみられ、東京大学の金 ...

古代阿波“倭”人全国進出の足跡

全国に鎮座する “阿波神” を祀る延喜式内社(※) (※「延喜式内社」:律令の施行細目(格式)を収めたものが「延喜式」で、927年に撰上され、その巻九・十には朝廷が幣帛(みてぐら)をそなえる重要な神社として全国で2,861社、3,132座が登載されており、これを「延喜式内社」(略して「式内社」という。)といい、これが登載されている巻九・十のことを「延喜式神名帳」という。) 全国には「阿波(粟)」と名の付く神社、それも大和朝廷が重要と認めた延喜式内社が多くの県に鎮座しています。他国において阿波神社を式内社で定めさせた古代における阿波国の強大な存在とその影響力は想像をはるかに超えるものがあり、正に ...

万葉集

万葉集の写真解説はこれから作成します。 日峯山から小松島湾と小松島市内を臨む