古代史の先達と神山町「神通の滝」へ

 観測史上最短の梅雨が明けた翌日の6月29日(水)、晴れ渡った猛暑の中、先達お二人と神山町の奥にある上分の「神通の滝」へ行って参りました。

徳島市から西南へ走ること1時間20分ほどで広々とした駐車場に到着しました。市街地の喧噪から離れた青々とした山並みの中です。

 最近整備された遊歩道はなだらかな登り坂、石ころの坂道をゆっくり上ること約15分で目指す滝が見えてきます。

風は殆どありませんでしたが冷気を感じ始めた頃、視線の先に滝が見えて来ました。

いつ訪れても神々しく感じ、心洗われる気持ちのする空間です。

吉野川水系の神通谷川に流れ込む水源地近くにあるのですが、水量も比較的多く水しぶきが心地よく感じられます。

「神通の滝」は、その名のとおり神が降りて来られる場所の滝という意味らしく、来る度にここは何か言葉にならない霊気を感じます。

 訪れるのはたしか今回で3回目、一度目は平成5年一人娘がまだ小学3年生の頃、2度目は今回の先達の方々と4、5年前に訪れて以来です。

3人で写真を撮ったり、持ってきていただいた美味しいコーヒーを味わいながらしばし疲れを癒やしました。

 

 

 

 駐車場への帰り道では先を歩く二人の先、東方の青空に鮮やかな稜線を描く高根山?が見えました。

 帰りの神山町公民館付近では、きらびやかな七夕飾りが立ち並んで目を見張りました。公民館の方にお訊きすると、もう何十年も前から行っている町の恒例行事で町内の道路沿いにはそれぞれのお家で作られた七夕飾りを並べて町おこしに一役買っておられるのだとか。どおりで来る道沿いにもずーっと立ち並んでいて通り過ぎる私たちの目を楽しませてくれたわけですね。

 関東三大七夕祭りの一つで日本一豪華な七夕飾りで有名な神奈川県平塚から頂いた七夕飾りもありました。

 

 コロナ感染が始まってからは中止をしていたそうですが、今年また再開したんだとか。これでも以前に比べると三分一ほどの規模なんだそうです。

 ふと公民館の北側に目をやると写真では右端遠くに「宇佐八幡神社」(通称「辰の宮」樹齢800年の大樟で有名)が見通せました。手前の田んぼでは猛暑の中農家の男性が雑草を取り除いておられました。

 

 眺めながら遠き日のふる里日和佐の田舎の風景を想い起こしておりました。幼い頃、田植えなど本家の手伝いに行っていた両親の田んぼでせわしなく動く手っ甲の動きを。

 少々疲れたものの新たな気を頂いて充実の一日でした。